導入事例

会計システムの一元化とワークフロー自動化を支え業務改革に貢献
「xoBlosは裏方として各システムをつなぐ肝心要の鍵」

  • 運輸
株式会社ギオン 様
ギオングループは、1965年の創業以来「総合物流企業」を目指し神奈川県に本社を構え、全国各地に広く物流サービスを提供しています。「総合物流事業」を軸に今までのように物の管理、仕分け、配送という「動脈物流」のみではなく、回収、リサイクル等という「静脈物流」にも目を向け、物流の幅を拡大、深化させ、循環型総合企業への発展を目指してまいります。
#総合物流企業#勘定奉行#X-point #業務効率化
従業員数:4,500名(グループ会社含む) ※2018年4月現在
業種業務:食品物流、工業製品物流、機密文書管理等
車両保有台数:1,500台 ※2018年4月現在 https://kk-gion.co.jp/
植竹貴宏 様・高澤敦 様
インタビュー掲載日:2019年08月01日
POINT
  • 旧会計システムからのデータ移行
  • 新会計システムとワークフローシステムとの繋ぎを確実に遂行
  • ハブとして充分に役割を果たし、グループ全体に貢献
ゾブロス使用業務
データ移行、システム連携
xoBlosを選んだ理由
  • 「異なるシステム間を上手く繋ぎ、データの橋渡しをする」ことを特に重要視
  • "xoBlosは旧会計システムからのデータ移行と、新会計システムとワークフローシステムとの繋ぎを確実に遂行できる製品として、これ以上ないものでした。"
メッセージ
"xoBlosは裏方として各システムをつなぐ肝心要の鍵です。これまでの実績から、xoBlosは複数のシステムの間に配置されながら、ハブとして充分に役割を果たし、グループ全体に貢献をしてくれることがわかりました。"

INTERVIEW

システム導入から2年を経て

前回の事例インタビューから約2年、以前お伺いした内容から重複する部分もあるかと思いますが、振り返りも兼ねて現状をお聞かせいただけますでしょうか。
高澤様、植竹様:よろしくお願いいたします。
高澤様:私達は首都圏を起点に食品物流や工業製品物流、機密文書保管、さらに物流アウトソーシングや物流コンサルティングまで提供している総合物流会社です。グループ法人は7社あり、全国の拠点は60を超えています。また、関連会社を含めた従業員数は4,500名です。以前は各グループ会社に経理部門が存在していましたが、業務の効率化を目的とし、現在は、ギオン本社の経理部門が会計管理/経理業務を担っています。 植竹様:経理部門を集約したことによって、各グループ会社の会計管理システムが統一されていなかったことが課題として浮き彫りになりました。集約した当初は2つのシステムを何とか併用していましたが、そのために無駄な努力を費やしていました。具体的には2つの会計システム間での勘定科目等のコード体系が異なっていたことや、取引先マスタが一元化されていないことが大きな問題でした。
当時は経理関係のワークフローも全て紙ベースで運用されているとお話しされていらっしゃいましたね。
植竹様:債権計上や債務計上がそれぞれ約500件/月、経費精算が約200件/月あり、これら全てを手入力していました。現場の申請の負担はさることながら、経理部門6名でこの作業を他業務と並行して行う事は大きな負担でした。また、予算実績管理も全てエクセルベースでの手作業で、月次実績データを会計システムから出力し、各拠点にメールで配信していました。特に月末月初は見えない重責に押しつぶされそうな感覚が強く、人的エラーが発生しやすい状態になっていました。

業務改善プロジェクトスタート

そのような月次決算を短期化し負担を軽減するために業務改革プロジェクトをスタートされたのですね。
高澤様:ベンダーさんの協力も得て、経理部を中心にして2015年9月にプロジェクトを始動しました。中長期的な全体像も描きながら、まずは目下の課題となっている2系統あった会計システムの一元化に取り組みました。今後の運用を考えながら、過去16年分もの会計データをどのように統合していくかは大変難しい課題でした。勘定科目コードの統合や取引先マスタの名寄せに苦労した記憶があります。
それだけでなく、クラウド基盤上で運用ができる、グループ会計機能を備えたシステムの採用やワークフローの電子化も進められたとは驚きです。
高澤様:ベンダーさんからの提案により、最終的に基盤として「Secure Keeper 4Gate」、会計システムとして「勘定奉行V ERP」、ワークフローシステムとして「X-point Cloud」という布陣を敷くことになりました。それぞれのシステムが素晴らしく要件にフィットし、手作業の負担を最小限にできる事はわかったので、後はそれぞれを繋ぐ橋渡し的な役割を担うシステムを見つけてほしいとベンダーさんに再度相談しました。
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xoBlosを知ったきっけと求める役割

そうしてご提案いただいたのがxoBlosということでしたね。
植竹様:そうでしたね。今回のプロジェクトにおいて要となる製品だったため、「異なるシステム間を上手く繋ぎ、データの橋渡しをする」ことを特に重要視しました。xoBlosは旧会計システムからのデータ移行と、新会計システムとワークフローシステムとの繋ぎを確実に遂行できる製品として、これ以上ないものでした。また、DIT(デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社の略)の担当者の方にも何度も当社へ足を運んでいただき、私達の細かい要件までお伝えすることができました。
高澤様:お陰で安心して要件定義~導入、半年、1年と使い続けることができました。会社にはありとあらゆる数字が転がっていますが、これをこのままにしておくのは勿体ないと考えるようになりました。それらを集めて蓄積していく仕組みを作れば、必要に応じた加工や活用が出来るのではないかと社内でもよく話をしています。今後の会社の経営に役立てるべく、ゆくゆくはBIツールとしての活用もしていかなければと使命感を持っています。

プロジェクト開始からそれぞれの変化

前回の取材の際はプロジェクト開始から約2年後というタイミングでしたが、さらに2年経った現在はいかがでしょうか。
植竹様:前回の取材時から新たに追加された業務は主に2つあります。1つ目は「従業員の立替経費精算」です。購入品等の経費の精算を簡素化しようと取り組みました。多い時は100件/月ほどになります。2つ目は「予算実績管理」です。当社はグループ全体で60拠点ほどあり、業務内容も多岐に渡っています。それぞれの部署部門ごとに予算を割り当て、予算実績を管理するという作業もシステム化ができました。
高澤様:実は当社にはいわゆるシステム部門はなく、経理部で一元管理を行っています。これまでは私達がメインでシステム化を主導していましたが、徐々に現場から「この業務や帳票はどうだろうか」という相談や提案があがるようになりました。それは稟議書だったり営業関係の書類だったりするのですが、経理部で全貌を把握しきれないことも多くあります。嬉しい悲鳴ではあるのですが、それら要望の受け口と対外的な窓口をどうするのかを検討する時期に来ているのかもしれません。
システム部門ではないにもかかわらず、ここまでの成果を出されるには並々ならぬ苦労があったかと思います。その苦労を乗り越えて、当初の計画通り、とても順調に進捗しているということですね。
高澤様:概ねその通りだと思います。お金をかけてシステムを入れて、それでおしまいかというと、全くそんなことはないと痛感しました。机上の理想をシステム構築に落とし込む段階から、実際に日々の業務で活用してもらえるという段階に持っていくには工夫が必要でした。関係者の中には、この工夫は継続して取り組もうという共通の認識があります。

今後の展開

それでは運用面での課題解決を含めた、今後の展開についてお聞かせください。
高澤様:現在の計画ではシステム上の完成度はほぼ100%と試算されています。実際には運用面での課題が残る点を差し引いて、おおよそ90%というところでしょうか。今後、残り10%を完成させるため、「現場への的確なアナウンス」と「ミスが起こりにくい仕組み作り」に注力したいと考えています。お陰様で当社は創業54周年(2019年5月現在)を迎えまして、若い世代の方々から熟練した世代の方、多種多様なバックグラウンドを持つ皆さんにご活躍をいただいています。そのため、ITリテラシーにかなりの開きがあり、変化への対応にも大きな差が見受けられます。得意分野は職種ごと、人ごとに異なりますので、そこを上手く組み合わせて最大公約数を目指したいですね。
植竹様:また、経理の知識も人によって異なります。現段階ではユーザの方がxoBlosに直接アクセスする事はありませんので、フロントとなるワークフロー側への作り込みがメインになっています。新しい帳票を増やす際には「分かりづらい、難しいと思われないこと」を心がけ、入力負荷が最小になるフォーマットになるようにしています。ただ、現場からの要望としてエクセルでの運用を重宝しているものが多くありますので、そこは近い将来にxoBlosの出番が来ると思います。xoBlosのポテンシャルの高さに期待を寄せているんですよ。

最後にギオン様にとってxoBlosとは

それでは最後にxoBlosとはどんな存在かお聞かせください。
高澤様:xoBlosは裏方として各システムをつなぐ肝心要の鍵です。これまでの実績から、xoBlosは複数のシステムの間に配置されながら、ハブとして充分に役割を果たし、グループ全体に貢献をしてくれることがわかりました。
インタビュー後記
前回に引き続き、順調に進んでいる壮大なプロジェクトの最新状況をお伺いできました。先駆者として新たな風を吹き込むにあたって、念密な計画と実行力、信頼できるパートナー、そして要件にあった製品選びは欠かせないのだと、改めて学ばせていただきました。今後もお役に立てる情報をご提供できるよう、お客様の真の課題へ向き合う心を持ち続けていたいと思います。本日はありがとうございました。

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